2006-01-01から1年間の記事一覧

世に子供こんなにもいたねとおもう年末ゆれる大江戸線で

微睡むは千年旅行のパイオニア目醒めの鐘も尾で撥ね二度寝

このこわれ たこころがなおってしまっても 僕は僕のま までいられるか

手を擦る。そうだよ冬の始まりにはこんな雨が降るんだったと

唇を湿らせるのは星降りの嘘TVの中の懐かしき終末

圧倒的なわからなさを以ちおれの胸つらぬいた穴ポカリで満たし

やさしげな言葉よりまず体力を使いやがれよ愛なのだろうが

きみが見る色は光よ頂点の色の影など無いこの世では

傷つけて傷ついたまま食べている笑えよおれの甘い心臓

これだけでいいのかそこに死なくとも二度と会えない人をつくるには

神の名の意味より出ずる無意味成す人造の光流る窓は闇

時果てしひらけぬ手紙より漏れる塀越しの声殺した3年

いつかかもしれないここにいまが在り 痺れ脳灼き覚悟完了